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ゲノム編集トマト苗を小学校で「受け取らない」ことを求める請願を提出

サナテックシード社パイオニアエコサイエンス社が、2023年に小学校にゲノム編集のトマトの苗を無償配布しようとしています。

2021年11月16日にコトショク有志が「ゲノム編集の種苗を教育現場や保育現場に持ち込まないことを求める請願」を提出しましたが、市議会で不採択になりました。



その時は、共産党と無所属の川村準議員だけが請願趣旨に賛成してくれましたが、多くの与野党議員がこの問題の危険性を認識してないことを痛感しました。

新年度から小学校などに配布が始まるゲノム編集トマトについて、自治体として受け取らないでくださいという趣旨で、さいたま市議会にコトショクメンバーの有志12名が個人として請願を提出しました。


◆ゲノム編集トマト苗を小学校で「受け取らない」ことを求める請願


[趣旨]

さいたま市は、ゲノム編集トマト苗の受け取りの判断を個々の学校長に委ねるのではなく、自治体として「受け取らない」と表明してください。


[理由]

◾︎2021年9月、パイオニアエコサイエンス社は、2023年からゲノム編集トマト苗を小学校に無償配布する計画を発表しました。安全性の検証が十分されていないゲノム編集トマト苗を配布することに対して、この計画を即時撤廃する要請書を日本消費者連盟が出しました。それに対する同社の回答は、同年11月11日付の「予定通り配布する」です。今年が2023年、喫緊の問題です。ヨーロッパやニュージーランドではゲノム編集作物・食品には、遺伝子組み換えと同様に規制や安全性審査等が課せられています。日本にはそれがありません。しかしながら、日本でも、既に全国158の自治体がゲノム編集トマト苗を受け取らないと表明し、受け取ると表明した自治体はゼロです(ゲノム編集問題に取り組む市民団体「OKシードプロジェクト」の資料より、2023年1月23日現在)。パイオニアエコサイエンス社は、「希望施設のみに無償提供する計画」と回答しているので、個々の学校長の判断で、ゲノム編集種苗を受け取って栽培が始まってしまうと、その地域では交雑による有機農業の崩壊も起こりかねません。


◾︎ゲノム編集トマトにはGABA成分が高蓄積されています。GABAは血圧を下げる機能があるとされていますが、その有効性と安全性については、科学的裏付けがありません。このトマトを摂取しての長期影響調査も行われていません。このようなゲノム編集トマト苗を子供たちが栽培し、口にすることは問題です。教育現場を企業の実験場にしないでください。


◾︎ゲノム編集は、狙う遺伝子を切断するために膨大な数(何百万、何千万)のハサミ(酵素)を投入するので、オフターゲット(オンターゲットでも切断箇所やその周辺で)による意図しない変異や遺伝的エラーが起きることが既に指摘されています。この意図しない変異や遺伝的エラーが身体に取り込まれた際に、毒性やアレルゲンをもたらす可能性が指摘されています。


◾︎日本では、ゲノム編集の安全性や環境への影響に関わる情報の提供が、協力という形で開発者に求められているだけで、法的な規制がありません。このように安全性が確立していないゲノム編集トマト苗を「授業で使用する際には保護者の不安に寄り添う」という対応ではなく、さいたま市は、自治体として教育現場で「受け取らない」と表明してください。


以上、地方自治法第124条の規定により、請願します。

 

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